中村岳展
2007年 10月 22日
茂原は七夕祭りが有名。小さな街だが数分車を走らせると田園地帯が広がりすぽっと懐かしい風景が見渡せる。
そんなところに昔ながらの茅葺き屋根の家がぽつり、姿を現した。
私たちは車を降り、仕切りはないがさっそうと草花が生い茂った庭に足を踏み入れると、そこにはぷぅーんと昔の匂いにたくさん包まれ、奥へ奥へと引き込まれていった。。。
そして不思議な小屋に遭遇。中に入ってみると枯れた笹の葉のような雑草が天井まで覆い尽くしている。小屋は木板でできており、様々なものを外壁に付けている。ここら辺は農家が主体なので、生活の糧になる軍手が印象に残る。これが中村さんの作品で、『シャトルギャラリー』という名称。
この作品は解体しても、また違う場所に設置できるとのことでこのような名称を付けたらしい。
私だけでなく、作家はギャラリーで発表するのが通常なので、これを自分で箱を造ってしまうところが、奇想天外。なんとも彼ならではの驚きの発想である。
さらに今後の展開も楽しみだ。