夏の終わりに参加する二つのアートイベント! 中之条編
2011年 06月 14日
群馬の『中之条ビエンナーレ2011』と、『横浜の森美術展4』。
そのひとつ、中之条ビエンナーレでは既に決定している、展示現場の伊参スタジオ(中学校の廃校)の確認をしに先日片道4時間かけ、電車を使って日帰りで出かけました。
このイベントには、約120名程の美術作家が資料コンペによって選ばれました。
広大な山と川に囲まれた中之条に多数の展示場所があり、または自ら作家自身があった展示場所を見つけることも可能で、大変大きなフェスティバルとなっています。
今年はその3回目となりました。
中之条駅に到着すると、その日はまさに夏日のような絶好の青空!
総合ディレクターの山重さんと副実行委員長の産形さんが送迎のため、車で迎えに来てくださいました。
親切な対応により疲れも吹っ飛び、いざ伊参スタジオへ。
ここはとても雰囲気のいい木造の元は中学校で、今では映画のスタジオにもなっています。時々映画祭も開催していて、観光名所でもあります。プロアマ問わず、ここで撮影したり、宿泊もできます。炊事場、洗濯機もそろっていて、一種の合宿のような施設です。お風呂もあり、ものすごく設備が整っているわけではありませんが、その代わり宿泊費がやすいので設置の時には私もこちらで滞在を考えています。
私は2階の小さな図書室が展示現場です。こちらもなかなか味があって昨年の下見の時に、すぐに目にとまりました。窓から外の校庭にはいくつかの映画のセットが見えます。
こちらを展示場所に選んでいる作家もいるんですよ!
今回で3度目の訪問!
やはり見落としがいくつかありましたよ。
紙でふさいであった大きな壁の穴。
その壁は自分で会期までに簡単に手を入れることにして、かねてから問題だった壁の作品打ち付けは、用意したフックで取り付けられることが確認できて、ほっと一安心。じっくり写真も多数撮りました!
半日でひととおりの作業を終え、夕方には産形さんに迎えに来ていただきました。
産形さんは、中之条ビエンナーレの一回目から出品している美術作家でもあります。実行委員としてのキャリアを積み、昨年、逗子から中之条へ移住されたそうです。
ここの中心人物の山重さんは、以前は数人とこちらに共同アトリエを持っていました。 都心から週末を利用して制作していたようです。やがてこちらの風土と人の温かさが気に入り、産形さんたちとこの中之条で、いずれはヴェネチアビエンナーレのような国際展の場にしてみたい、作家である自分たちで立ち上げたいという思いが強くなりました。それからは役場に協力してもらい、徐々に形にしていきました。最初は小さな規模がどんどんふくれあがり、前回からたくさんの美術作家が参加するようになりました。
このように作家達が移住してきたのも、中之条ビエンナーレの強い核になっているのだと思います。移住者は実行委員の他に、地元の人々がボランティアとして働いております。
話は戻ります。私はコミュニティー広場の『つむじ』に立ち寄り、名物の味噌だれ焼きまんじゅうを買って、ぎりぎり電車に飛び乗りました!
これ、以前も食べて、もう好物になっていたので、ぜったい買うぞって思ってたんです!
ボックス席に座り、すぐに焼きたてを数個ぺろっと食し、幸せ気分に〜。
残りは相方へのお土産になりました。次の日に二人でオーブントースターで数分焼いてみると、こおばしくこれもなかなかグッド!
今、千葉のアトリエでは制作の真っ最中なんです!私の場合、作品をすべて自分のアトリエで完成させるやり方にしています。実際遠方ですし、他にも教室の仕事があるため、夏休みのときに一気に完成予定です。
Twitterではしょっちゅうつぶやいていますが、描きすぎと彫刻刀での彫りすぎにはよくよく注意しないと失敗してしまいます。既に数枚やらかしていますが、慣れてくればスピードアップでたちまち完成へと導かれるんですよ!(支持体が無垢の木材を平面加工しているので、彫刻刀も使用)
それではまた制作に戻るので、本日はこの辺で。
『横浜の森美術展4』の件は、またあらためてご紹介しますね。
中之条ビエンナーレ

