チャロ-!インディア
2008年 12月 29日
六本木の森美術館で最新のインドの現代美術、『チャロー!インディア』の展覧会を先日観に行った。
27組の作家が絵画、彫刻、写真、インスタレーションなど、100点以上の作品を展示している。
私にとってインドとは、ヒンズー教や舞踏を元にしたイメージが強かったのだが、まったく持って予想外の展開に目から鱗が落ちた。
90年代以降IT大国となった国だけに、最先端の技術を取り入れた作品が繰り広げられていた。そのほぼ全体がアメリカの影響を受けている。
だが、すべてに染まりきっているわけではない。洗練度が高く、後味がいい。
最後にインドの現代社会が抱える矛盾、未来像がかなり赤裸々にのべられた言葉が並べられていた。
だが作品としてこれほど水準が高いとなると、今後は更に面白くなるのか、その逆になるのか。
日本のアーティストはうかうかしてはいられない。